アートをキーワードにした地域の活性化を目指して

はじめに

昨今、急速な少子化と高齢化社会の進む中で、東京への一極集中と地方の衰退、消滅が大きな課題となっております。
そんな中で、国をあげて少子化対策、高齢化対策、地方創生のための色々な施策が打ち出されておりますが、特に地方にとってはまだまだ厳しいのが現状であります。
これからは、それぞれの地域がさらなる独自性を発揮して、地域の責任でより良い地域づくりを目指し、地域が活性化することがより一層重要となってまいりますが、今全国いろいろな地域でそれぞれが独自性をもって、特色を生かした地域づくりがなされています。

特色ある地域づくりの一環として

埼玉県比企郡ときがわ町でも人口の減少、特に中山間地での減少と高齢化は大きな課題となっています。
3年ほど前に地域の色々な分野で活躍している有志が集まり、ときがわ町の地域おこし、活性化について自分達で出来ることはないか、話し合いを続けてきましたが、その中からその名もずばり、「ときがわ活性会」という任意の会が結成されました。
そこでは、皆様と活発なご意見を交わし、どんなことが出来るのか、どんなことをしたいのか、観光事業に関すること、農林業に関すること、芸術・音楽などに関すること、地場産業に関すること、移住・定住促進に関すること等々非常に多くの提案が出され、話し合われました。
そんな中で「人と自然の優しさにふれるまち、ときがわ」という町のキャッチフレーズにあるように、緑と清流に囲まれた自然の良さ、首都圏に最も近い田舎という地理的条件の良さ、伝統の建具細工の技術者が多く住んでいる、さらに気が付くと多くの芸術家が移り住み、工房を構えて活躍している等々から、このようなこの町の長所を生かした取り組みがよい、ということになりました。

そのビジョンは、自然・人・アートの融合
メインテーマは、アートをメインとした地域おこしの推進

すなはち、地域の活性化への組みの一つとして「アート」をキーワードとして打ち出して行こうということになりました。
いろいろな分野のアーティストの発表の場づくり、アーティストの呼び込み、工房の開設など諸提案を発信していく中で、ときがわ町に行けばアートに出会える、といわれるような町に発展していけたらと願っての取り組みです。色々な要素・テーマ・課題が相互に関連して地域の活性化につながっていく、その中心にアートがある、そんな構想を図に描き、「アートビレッジときがわ」を目指しております。

Artokigawa展の開催

このようなビジョンを描き、ジャンルにとらわれない創作・工芸アート、音楽アート、食のアート、そして数多くの楽しいワークショップなどあらゆるアートを結集して、3年前に第1回Artokigawa展(Artとtokigawaの合成)が開催され、今年で3回目が開催されたところです。
自然に恵まれた大野地区で、新緑の芽吹く季節、紫つつじや花桃の咲き乱れる季節に合わせて、絵画・工芸・音楽・食などのアートを皆さんで体感していただきたいという思いで、毎回4月中旬に開催してまいりましたが、大野地区という山の中に毎回数千人の方々がご来場いただき、自然と花とアートを楽しんでいただきました。
大野地区はときがわ町でも山間部に属し、新緑と花の季節が4月の中旬 になることからこの時期に開催してきたところです。

これからの方向

第4回Artokigawa(いろいろな分野の参加で「展」は省くことにしました。)は2018年4月14日(土)15日(日)に開催する予定で、今準備を進めておりますが、さらにこれからは多くの分野と関連し連携しながら、季節にとらわれず多くのアート作品が堪能できるよう、時折々に処々のステージで小さなアートを楽しめる場も提供していく予定にしております。
アートをキーワードに諸要素が相互に関連して、それぞれの分野で活性化していくことを願っていますが、特産品の開発にも焦点を当てた活動も並行して実現化し、作業が進んでいるところです。
また、嬉しいことに、新たにときがわ町に移住してきた若手アーティストも見られていますし、観光で訪れる人も近年増加しております。農業の分野、新しい分野で活躍する人、起業する若者などの活躍も始まっております。このように今相互の関連が目を吹き出しつつあります。
私たちときがわ活性会は、アートが地域おこし、地域の活性化の一助になればと願ってこれからも活動を続けてまいりたいと思っております。
是非首都圏に一番近い田舎、自然豊かなこんな「ときがわ町」にお越し下さい。そして素晴らしい自然と花と心優しい人&アートに出会っていただきたいと願っております。

ときがわ活性会・会長 西澤明彦